ひのきデスク

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檜(ひのき)を利用した家具作り

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地球温暖化防止をはじめ、健全で多目的な機能を発揮する森林を育成するためには間伐は不可欠です。
森林は多種多様な樹種と、多種多様な樹齢の樹木で構成されているのみ対し、人工林ではほとんどの森林が1種類の樹種・樹齢の樹木で構成されちます。
人工林は天然林に比較して短期間に大量の木材を生産することが出来ます。人工林は樹木をまっすぐ育てるのに、最初は細かく植林をし、
後に樹木の成長に合わせて伐採することで光の量を調整します。 これが「間伐」です。
また、植林をしたすべての苗が良い苗だとは限りませんので、間伐には悪い苗を淘汰してよい苗を選別する働きもあります。
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現在、安い輸入木材におされ国内の材木価格は安く、伐採した樹木の値段は長さ4m、直径30cmのものでも市場では平均5~7,000円程度でしかありません。
ここから木を伐り、運んでくる費用を引くと、手元に残るのは、ほんのわずかです。間伐材は細いのでさらに値段は安く、運んでくる手間もかかるので、場合によっては木を売っても費用をまかなえないこともあります。

木材は地球上で数少ない再生可能な資源です。間伐材などの木材・木製品の利用が進むと、最終的にその利益が造林や間伐などの森林整備に充当されることになり、森林資源を循環的に利用する事が可能になるのです。
しかしながら、現在では間伐材の利用があまり進んでいないため、森林資源を循環的に有効利用することが困難な状況となっています。

また、地球温暖化の原因のひとつとして大気中の二酸化炭素濃度が上昇していることが挙げられていますが、二酸化炭素は植物の光合成により取り込むことができます。特に樹木には幹に大量の炭素を保持することができます。植物は腐らせてしまうと微生物等の働きにより植物体に取り込まれた炭素を二酸化炭素として大気中に放出してしまいますが、住宅や家具などに材木を使用することで炭素を固定し、放出量を減少させることができます。

間伐材を利用して家具を作るということは、二酸化炭素の排出量を抑え、山間地域の林業の活性化や森林の保全にも大変重要と私たちは考えています。




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